2012年3月25日日曜日

ぺタスでどうでしょう?

完全に更新が月に2~3回なインフェスです、ええ。

寒暖の差が激しい花粉ミノフスキー粒子バンバンな3月いかがお過ごしでしょうか。
ボクは相変わらず、バスケ以外はヒキコモリでネットor音楽and読書なコミュ障構築ライフを送っています。

そういえば、bookのカテゴリーを全く更新していないなと思い、本日の更新に至ったわけであります。
今年に入ってから何冊か本を読みました、やっぱりタレントのエッセイ本って面白いですわ。




















水曜どうでしょう?のミスターでお馴染みの鈴井貴之の著書、『ダメ人間』と
大山倍達の最後の内弟子、蒼い目のサムライことニコラス・ペタスの著書『折れるな!』の2冊です。

前者は文庫になったので何気なく買い、後者は好きな格闘家であるという理由で購入。
続けて読んだことが大きかったのか...
両方とも自分の半生を綴っているんですが、この2人の間逆っぷりにはスゴイものがありましたね。

まずはミスターの方はというと、自分は他人とは違うという根拠のない自信と流されるままの自堕落な学生生活から社会人になるまでのはなしがけっこうスゴイ。内容にはかなり破天荒な部分があり真似できないようなこともしてるミスターですが、ボクはこのタイプの人間だと共感する場面が多かったです。
特に“自分は他人とは違うという根拠のない自信。”ってのは。

次にペタス。努力の塊。デンマークから単身、日本の極真空手を学びに大山倍達の元へ。
つらい内弟子時代のはなしには想像を絶するのような苦労が綴られていましたが、はなしの内容に盛りを感じないのは、大山倍達の存在でしょうか。それにしてもこの著書のタイトル... 足や鼻を豪快に折った本人の体験を自虐的な意味合いで付けたのかと思われるほどの潔さ。

この2冊を読んで、必ずしも努力は報われるものではないが、人にはそれぞれ自生の分岐点があり、そこの決断で楽な方に流されるか、苦難の道を選ぶか、他人の助言に耳を傾けを方向を定めるのかというありきたりながらも、「あのときこうしていれば!」というある種の人間の後悔の念みたいなモノを強く感じました。
ただ、だからといって今の自分を改めようとは一切思いませんが。

これからも、適度な努力と根拠のない自信で楽しい人生を送って60歳ぐらいで死ねたらいいなと思いました。
その前にちょっと子孫繁栄も考えておかないと... わりと切実に。

えらそーなことを言っても、やっぱり一人はいやなインフェスでした!

see ya!

2012年3月7日水曜日

外見サイコキラーB デイル 実はただのデブ

今年は祝日が少ないせいか1ヶ月がやたら永く感じるインフェスです。

たった2ヶ月しか経過していないのに、「何言ってやがる」な甘えた精神で申し訳ないです。
さて、前回はわりとシリアスな映画だったなので、今回はコメディを観てまいりました。

『タッカーとデイル ~史上最悪にツイてないヤツら~ 』とコメディ・ホラー映画です。
コメディー・ホラーなんていうと、『ショーン・オブ・ザ・デッド』くらいしか思い浮かばないニッチなジャンルですが...


















田舎情緒まる出しな中年2人組、タッカー(右)とデイル(左のデブ)。 コツコツと貯金をしてついに念願の別荘を購入。
別荘といっても薄気味悪い山奥にある汚い小屋なんですが、2人をそれを見て少年のようにはしゃぎ、
これから送るであろう楽しい別荘修繕&休暇に胸を踊らせます。
しかし、そこに来る道中にすれ違ったキャンプで青春な学生達と出会ってしまったことで
既に中年2人組の休暇に暗雲が。

リア充大学生達の1人の女の子にデイルが一目惚れ。自分に自信のないデイルにタッカーはハッパをかけ、声を掛けろ(スマイルで)と促します、意を決してデイルはその女の子に全力スマイルで声を掛けますが...
不幸にも手にはおそらく修繕に使う目的であろう大きな鎌が... (このシーンが最高!)
これが勘違いの決定打となり、世にも恐ろしいスプラッターで不謹慎なギャグが炸裂します。

おそらく劇場内で堪え切れずこんなにも声を出して笑ったのは初めてなんじゃないか?ってぐらい笑えました。
やっぱりアメリカのやるどストレートで小技も効いてるコメディは半端ないツボです。
人が串刺しになったり、上半身がミンチになって下半身だけなんて描写はグロテスク以外何者でもない。
なおも常軌を逸したおどろおどろしいはずのシーンが、ギャグとしてどんどん襲いかかってくるうえに...
あまりにもタッカーとデイルの純朴な中年とのギャップが不謹慎な笑いを生み出します。

田舎の労働者と都会のリア充大学生というあまりに違い過ぎる社会的地位が生み出した勘違いコメディといったところでしょうか。ただ、実際のアメリカも6~7割がカントリーな人間と聞きますからね、現実的起こりかねないような内容だと思うので、コメディの中にも人を見かけで判断するなというか偏見だけで接するのではなく、環境の違う人間に歩みよってわかりあうことも重要という教訓があるのと同時に相手の立場や主張に全く理解と協和をしない人間には恐怖が待ち受けていると皮肉な笑いを感じました。

なんか、観ててふとアンジャッシュの勘違いコントを思い出しましたね。
中国に堂々とネタをパクられた彼らのコントですが、勘違いが織り成す笑いっての万国共通の鉄板なんでしょうね。
でも不思議なのはアンジャッシュのコントからクオリティの高さみたいなもの素人ながら感じますが、
そんなに笑うことはないんですよね、やっぱり欧米人がシュールことをやるっていう外見のギャップなのか...
それともただ単純にボク個人の外人大好きフィルターを通しての盛った感性なのか...
ちなみにアンジャッシュはジュンカッツに憧れていたそうです。

映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』予告編


3月は面白さそうな映画がたくさん公開されるので、時間とマニーが許す限り、
劇場に足を運びたいと思う、ロンリーガイ・インフェスがおとどけしました。

see ya!